最近のAIについて

2026/1/13

2022年頃、ChatGPTの登場と共に世界的なAIブームが巻き起こった。時を同じくしてStable Diffusionも現れ、画像生成技術も特異点を迎えた。

その進化は凄まじい。 今や、AV業界ですら、AIが生成した女優やDeepfake技術が当たり前のように使われている。本物と見紛うレベルの映像が、GPUの演算だけで生み出される時代が来たのだ。 技術的な観点で見れば、そこまでは純粋にすごいと思うし、文明の発展として歓迎すべきことだ。

だが、そこまではよかった。

光が強ければ影も濃くなる。 AIの誰でも簡単に高度なものが作れるという側面だけを悪用し、思考停止したまま何かを生み出そうとする連中が増殖した。 その代表例が、AIコーダーAI絵師と呼ばれる存在だ。

まず、創作とは、技術だけでなく時間と試行錯誤の蓄積だ。

私はAIを利用して自己成長や経済が発展するのは良いことだと思っている。しかし、楽をしようとして何も理解しないままコードを書くのは違う。それはエンジニアリングではなく、ただの自殺行為だ。 AIコーダーには、その危機感が欠落している。 彼らはAIが吐き出したコードを、中身も理解せずコピペする。そして滑稽なことに、彼らに限って形から入るためにこぞってLinuxを使いたがる。 もし、そのLinuxカーネル自体が、思考停止したまま生成されたコードで書かれていたらどうなるか。その結果を、想像したことはあるだろうか。 脆弱性が生まれるのは、C/C++という言語のせいではない。無能が、考えなしにコードを書くから生まれるのだ。 言語の優劣を論じる前に、自分の理解の浅さを疑え。理解せずに道具を使い、都合が悪くなれば道具のせいにする。その姿勢こそが、技術を腐らせる。 安全そうだからという理由だけでRustに逃げ、それで自分が成長したつもりになっている連中が、偉そうに技術を語るなと言いたい。

これは、クリエイティブの世界でも同様だ。

そういう存在が増えることで、実際にイラストを描く意欲が喪失する。 もし大好きだったイラストレーターが、AIイラストをきっかけに筆を折ったら、たまったものではない。また、これらは文化への冒涜でもある。

さらに悪質なのは、AIを用いた犯罪への応用だ。免許証やパスポートなどの公的書類すら、今やAIで生成できてしまう。言っておくが、問題は生成できることではない。真偽の判定コストが、社会全体に押し付けられることだ。AIが作った偽物を弾くために、我々はこれから膨大なリソースを割かなければならなくなる。

これはAIそのものを否定する話ではない。AIを考えなくて済む装置と誤解する人間への警鐘だ。

最後にこれだけは言っておこう。大いなる力には大いなる責任が伴うことを、決して忘れてはならない。